第4回JMECC徳島大学病院

日時:平成27年12月13日(日曜)8:50~17:30
場所:徳島大学スキルスラボ
目的:突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生を習得する(ICLS)。さらに、日常診療で遭遇する予期せぬ容態悪化に対応する能力を実践型教育によって習得する(JMECC:救急患者に対する共通したアプローチを理解する)。
指 導 者:ディレクター1名、ブース長2名、インストラクター3名、
アシスタントインストラクター7名
受 講 者:12名
主催:徳島大学病院(担当:徳島大学病院内科)/ 徳島県地域医療支援センター
共催:徳島大学大学院医歯薬学研究部医療教育開発センター

JMECC(Japanese Medical Emergency Care Course;日本内科学会認定内科救急・ICLS講習会)とは、内科医が、心停止時のみならず、緊急を要する急病患者に対応できるよう、日本救急医学会策定の「ICLS」を基礎に、日本内科学会独自の「内科救急」をプログラムに導入した講習会です。日本内科学会では認定内科医試験における救急蘇生講習会の受講にJMECCを推奨し、平成29年度からの新しい内科専門医プログラムの修了要件のひとつとしてJMECC受講が挙げられており、専門研修施設の認定基準として、プログラムに所属する全専攻医にJMECCの受講の機会を与えることが含まれていることから、徳島県の地域医療の充実を目的とした内科医の育成には、徳島県においてJMECCを定期的に開催するための施設・機器整備と指導者人材の養成が必要です。

徳島県地域医療支援センターでは、平成24年度にJMECC開催および参加助成を行い、徳島大学大学院医歯薬学研究部医療教育開発センターと連携して徳島大学スキルスラボで開催することができる体制を整えました。それを基盤として、平成24年度は内科学会主催、平成25、26年度ならびに今年度に、徳島大学病院との共同主催でJMECCを開催することができました。このように、徳島県地域医療支援センター事業としてJMECCの定期的開催の体制を確立したことは、徳島を拠点とした若手医師のキャリア形成支援に非常に大きな意義があり、診療レベルの向上にも寄与するものです。しかしながら、現状ではこの受講枠は年間12名であり、徳島県ではこれまでの内科認定医取得状況等から考えると年間20~30名程度の受講者が推定されることから、次年度以降は少なくとも年間2回の開催が必要です。また、徳島県ではディレクター資格を有する者が1名しかおらず、ブース長、インストラクター、アシスタントインストラクターの有資格者も少数であることから、JMECCの複数回開催には、このような指導資格を有する者の育成が急務となっています。