VOICE

自ら動かずして「いい出会い」は得られず!

井上 聖也(徳島大学病院 食道・乳腺甲状腺外科)

(2016年1月8日更新)

後輩へのメッセージ
 すべてはいい先輩や仲間達に出会うこと。出会いは,自分で作るものであり,待っていてはいい出会いはありません。進路に迷うのであれば,いい出会いを探してください。必ずそこに答えがあるはずです。

   徳島大学病院 食道・乳腺甲状腺外科所属の井上聖也と申します。医師10年目,消化器外科,主に食道外科を専門としています。この度,学生さんや研修医に向けての言葉を考えることになり,研修医時代を振り返ってみました。決して楽ではなく,苦しいことの方が多かった2年でしたが,一日たりとも無駄な時間はなかったと感じます。その理由は,多くの先生方との関係が今でも私の支えとなり宝となっているからです。

  研修医時代の私のモットーは,「どの科の研修も真剣に取り組むこと」でした。真剣で積極的な姿勢は,忙しい指導医の先生方にも伝わり,熱い指導が受けられます。研修はじめは,とにかく指導医の後ろをついていきます。一週間もすれば先生の診療リズムをつかめます。その後は先回りして予習や回診をしていけるようになります。さらに先には先生の簡単な補助ができるようになります。もちろん勉強は欠かさずここぞという時に勉強の成果を見せると,「じゃあこれやってみろ」と実践のご褒美をいただけます。その間,叱られ指導を受けて苦しいことも多くありますが,なにくそと食らいつきます。このように過ごすと研修終了時には指導医の先生との関係は固いものとなっています。少し理想的に書きすぎましたが少なくともこのように私なりに努力したことが,今もその先生方と繋がり助けていただけるという宝になったと感じます。また,指導する立場となった今,積極的で一生懸命な研修医に出会うとうれしくて指導に熱が入り,その後もなにかと関係は切れません。

  医師という職業は,教科書の知識だけでは到底やっていけません。技術,臨機応変な処置治療,病状説明,患者さんとの信頼関係の構築など先輩からしか学べない技量が知識よりも大切な場面が多くあります。そして,これらは先輩方との出会いの中で得られるものです。科が違うことは関係ありません。そして出会いは自ら求めるものです。研修期間,一日も無駄にせず一人でも多くの素晴らしい先生と出会い,充実した研修を創ってください。

  現在,私はいい先輩や後輩たちと楽しく仕事をして,充実した毎日を過ごしています。

 

【経歴】  
2006年 川崎医科大学卒業  
2006年 徳島大学病院 初期臨床研修医  
2008年 県立中央病院 外科  
2009年 徳島大学病院 胸部・内分泌・腫瘍外科  
2010年 JA徳島厚生連 阿波病院 外科  
2013年 徳島市民病院 外科医長  
2015年 徳島大学病院 胸部・内分泌・腫瘍外科 医員

【趣味】サッカー観戦,サッカー
【特技】子供と遊ぶこと,ダジャレ
【好きなもの】うどん,お酒を飲んだあとのラーメン