初期・専攻研修のブラッシュアップ!(令和5年度 地域医療を担う医師育成支援事業)

日 時:2024年2月22日(木) 13:30~17:20
場 所:徳島県立中央病院 講堂
講 師:Shadia Constantine先生(札幌徳州会病院 総合診療科医)
参加者:32名(医師、学生等)
主 催:徳島県立中央病院医学教育センター
共 催:徳島大学病院 徳島県地域医療支援センター

【実施概要】

2 月22 日(木)13:30~14:30
【研修医による英語での症例報告及び検討会】
 1. A Case of Follicular Lymphoma with Persistent SARS-CoV-2 Infection(大島 優実研修医:1年次)
 2. A pediatric case of eosinophilic gastroenteritis complicated by esophageal lesionswith marked response to steroids(林 將暉研修医:1年次)
 3. Two cases of scurvy purpura caused by an unbalanced diet(西村 郁美研修医:1年次)
 4. Lemierre’s syndrome – A case with iliopsoas abscess (簑手 鴻研修医:2年次)
 それぞれの講演に対し、質問及びコメントを頂いた。特に第1演題の大島研修医には是非論文化してはどうかと激励の言葉を頂いた。
14:50~15:50 Dr. Shadia Constantine
 I:Building Problem lists
  Problem lists についての説明後にワークシートを使用して、3 症例のプロブレムリストを各自で作成し、答え合わせをする方式で実施した。
16:00~17:00 Dr. Shadia Constantine
 II: Best articles of 2023 with application to Japan
  講師が選んだ32の文献の中から、選ばれた5編について何が重要なポイントであるのかをわかりやすく丁寧に講演していただいた。
17:15 院長より感謝状の贈呈式及び謝辞
17:20 参加者と写真撮影

【成果】

 研修医にとっては英語でのプレゼンテーションを経験することは、今後の医師人生において常に世界を意識し、挑戦するマインドを醸成するために良い機会となった。講師は英語での講演であったが事前に詳細に打ち合わせが出来たため、研修医に理解しやすい講演であった。また、特にII で提示された昨年の注目すべき論文の内容は指導医にとっても学びがあり、今後の日常診療をはじめ地域医療にも活かすことができる知識を得ることができ、非常に有意義な企画となった。
 今回の演題はすでに日本語で発表され表彰された4演題を選んで行ったが、講演原稿やスライドを英語に翻訳し、当院の英語教室担当外国人講師に発音やスライドの確認・訂正後に当日発表するという具体的な準備のプロセスを経験できた。さらに各発表後に英語での質問、コメントのやりとりもあり貴重な経験となった。発表者だけでなく、同席をした研修医・医学部の学生にとっても良い刺激になったと考えられる。
 今回の企画実施後の課題は「開催日時」である。働き方改革を考慮し、勤務時間内での開催を意図的に試みた。県内の研修病院に広く周知をして、参加を呼びかけたが、web参加の希望はなかった。身近な例では徳島大学病院で開催されるAWA サポートセンターの大変良質なシンポジウム等の企画も日勤帯の事が多く、参加したいと思っていても難しいことが多い。 一方で院内での参加を日勤帯で研修医や医学部学生に促すことは研修担当にとっては超過勤務を強いる事が無くストレスが軽減した。これらの経験は主催者として、どのような曜日や時間帯に開催する事が多くの参加者を募ることができるのか、今後の企画立案時に生かしていきたい。
 若い医師に学ぶ機会を提供することが可能となる、このような支援制度は教育に予算が付きにくい環境下では大変有り難く、貴重である。本企画へも多額の支援を賜り心から感謝申し上げる。多くの病院でこの制度を利用し、その結果若い医師の徳島県で研修することへの満足度が向上することを祈ってやまない。