第1回精密医療セミナー「治療方針決定のための病理・細胞検体採取法およびその取扱い(甲状線編)」(令和6年度 地域医療を担う医師育成支援事業)
日 時:2024年10月24日(木)17:30~19:00
場 所:徳島大学病院 日亜メディカルホール
(徳島大学蔵本キャンパス内 徳島大学病院 西病棟11階)
講 師:廣川 満良先生(医療法人神甲会 隈病院 病理診断科・科長)
参加者:35名(医師、学生等)
主 催:徳島大学病院 病理解析学
共 催:徳島大学病院 徳島県地域医療支援センター
【実施概要】
医療法人神甲会隈病院病理診断科長 廣川満良先生より、甲状腺疾患の世界全体の潮流、病理診断、細胞診断、分子病理診断の順にお話しいただいた。分子病理診断については、cold ischemic timeを短くするために隈病院で実際に行われている固定法を、RNA、DNAの保存状態、症例の統計について実際の隈病院データを示しながらご紹介いただいた。
【成果】
がん診療は精密医療の時代を迎えており、地域におけるがん拠点病院はがんゲノム医療拠点病院に変わりつつある。画像診断、細胞診断、組織診断、分子病理診断に必要な検体採取法およびその取扱いについては、具体的にレクチャーされることは少ない中、今回のセミナーでは豊富なエコー画像、動画を交えて、実際に廣川先生が穿刺する様子を教示いただき、検体不良を防ぎ、正しい診断を行うために必要な知識を身に付けられた。今後の日常診療をはじめ地域医療においても活かすことができる貴重な機会となった。