第2回「総合診療の指導力育成事業(徳島GMラウンド)」

本センターでは、徳島県内で地域医療に携わる若手医師のキャリア形成支援事業の一環として、今年度から教育カンファレンス・教育回診を実施し、総合的診療能力の高い指導医養成支援を進めていくこととなりました。

第2回目は10月6日(土)に聖路加国際病院アレルギー膠原病科部長の岡田正人先生をお迎えし、徳島大学病院が担当して日亜メディカルホールで開催されました。当日は研修医、医学部学生を中心に各セッション30名以上、計50名のご参加をいただきました。

セッションは10時~12時:関節痛、13時~15時:不明熱(外来症例)、15時20分~17時20分:不明熱(入院症例)の3つが行われ、岡田先生がご経験された症例をもとにどのように考えて診断していくのかを、参加していた医学部の4年生、5年生の学生さんにも考えてもらいながら具体的にお話ししていただきました(学生の皆さんが頑張ってくれました)。最後にはまとめに加えてアレルギーの考え方についてもビデオを使って提示していただきました。研修医の心得などについてもユーモアを交えて楽しくお話して下さいました。膠原病の症例が主体でしたが全身疾患をどのように診るか、どのように考えて診断に至るのかなど、その考え方と面白さを参加者の方に感じていただけたように思います。長時間ではありましたがあっという間に時間が過ぎ、大変貴重で有意義なセミナーでした。

参加した学生や研修医からは、総合診療的な診療アプローチのできるドクターを目指したい、がんばって勉強・研修したい、勉強していく上でとても刺激的であった、などの声が聞かれました。指導医の立場からも関節痛や発熱という一般的な症状の鑑別診断をあらためて勉強できた機会となり、開催目的の1つでもある総合的診療能力の向上につながる活動とすることができたと考えています。また、このような講演会を今後も続けてほしいとの感想もいただき、主催者としてはうれしく思っております。今後もキャリア形成支援につながるような活動を続けていきますのでよろしくお願いいたします。

岡田先生、およびご参加してくださった皆さんありがとうございました。

谷副センター長から開催の挨拶

谷副センター長から開催の挨拶

見応え、聞き応えのある内容に聞き入る参加者たち

見応え、聞き応えのある内容に聞き入る参加者たち

「ケーススタディ:関節痛」のセッションにて

「ケーススタディ:関節痛」のセッションにて

「ケーススタディ:不明熱1(外来症例)」のセッションにて

「ケーススタディ:不明熱1(外来症例)」のセッションにて

あわせて7時間半におよぶご講演をいただきました

あわせて7時間半におよぶご講演をいただきました

最後に記念撮影!(右から:谷副センター長、岡田先生、豊田専任医師、寺嶋副センター長)

最後に記念撮影!(右から:谷副センター長、岡田先生、豊田専任医師、寺嶋副センター長)