第3回徳島県地域感染症セミナー(平成25年度「指導医養成プログラム事業」)

開 催 日:平成26年2月22日(土)
開催場所:徳島県立中央病院
参加人数:16名(医師、検査技師、学生、薬剤師

症例検討から始まり、抗菌薬適正使用教育テキストが改定されたこともあり、第2回に行った「科学的な抗菌薬の使用方法」のスライドを新しくし、PK/PD理論を中心とした講演を行って頂きました。

最後は、「初期研修医のための抗菌薬適正使用」ということで香川大学感染症講座客員准教授の横田先生にご講演を頂きました。抗生剤の分類から、スペクトラムの話に始まり、具体的な症例や見逃しやすい画像所見を交えた講演で非常にわかりやすい内容でした。

地域感染症セミナーは、徳島県における感染症診療の質向上を目的とし、抗菌薬の適正使用を徳島県下に啓発・普及することを目的とし、また、医師だけでなく薬剤師をはじめ全ての医療従事者が適正使用について同じ考え方を共有することにより実現できるという考え方が根底にあります。その活動の一つがこの感染症セミナーで、抗菌薬使用にかかわるすべての医療従事者に門戸を開いているのが特徴であり、「抗菌薬の知識や科学的な使い方」にとどまらず、その背景にある「感染症診療の基本的考え方」や「適切な抗菌薬の選択」を系統的に学べるように企画しています。

現在は徳島県立海部病院を中心に感染症セミナーを企画・運営していますが、今後は県下の持ち回りでセミナーを開催し、抗菌薬の選択圧を少しでも少なくできるように適正使用を推進していきたいと思います。
ディスカッションにおいても日常診療の疑問点などをフロアから提示して頂き活発な討議ができ今後の診療に非常に役に立つセミナーでした。今後もこのようなセミナーを通して徳島県の感染症診療の向上に努めたいです。