第7回「総合診療の指導力育成事業(徳島GMラウンド)」

徳島県内の地域医療に関わる若手医師のキャリア形成を目的に開催されている徳島GMラウンド。第7回目を徳島健生病院が担当にて2014年10月18日(土)に開催いたしました。講師に大阪医科大学鈴木富雄先生をお迎えして症例検討2例とご講演をいただきました。

1.日程2014年10月18日13時から18時

2.場所徳島大学病院西病棟11階日亜メディカルホール
(※徳島健生病院で会場となる会議室が準備できないため徳島大学病院会場をお借りしました。)

3.講師鈴木富雄先生
大阪医科大学地域総合医療科学寄附講座特任教授
大阪医科大学医学部附属病院総合診療科・総合内科科長

4.プログラム
12:30~受付開始
開会挨拶(徳島県地域医療支援センター長安井先生)
司会進行(徳島健生病院内科科長今井先生)
13:00~14:30症例検討①
14:50~16:20症例検討②
16:40~17:40講演会「不明熱診療~クリニカルパールの伝授」
17:40~18:00質疑応答
18:00閉会挨拶(徳島県地域医療支援センター副センター長寺嶋先生)

5.内容
鈴木富雄先生は、1991年名古屋大学を卒業され舞鶴市民病院、名古屋大学総合診療部を経て、大阪医科大学地域総合医療科学寄附講座特任教授大阪医科大学医学部附属病院総合診療科・総合内科科長を勤められています。総合診療・医学教育がご専門であり、NHKの「ドクターG」やケアネットに多数ご出演されています。今回の第7回徳島GMラウンドはワークショップ形式にて徳島健生病院の2症例を研修医12名・学生11名参加によりそれぞれ4つのグループに分け討議・発表を交えながら行いました。指導医として地域医療に携わっておられる県内の医師20名及び事務局を合わせると延べ50名の参加となりました。

1例目に下痢と全身倦怠感を主訴として来院した「急性冠症候群」、2例目に自宅で倒れているところを発見され救急搬送されたFisher症候群との鑑別を要した「Wernicke's encephalopathy」について検討会を行いました。両症例とも診断の仮説から絞り込むための考え方、問診や診察、検査方法、鑑別診断まで講師の鈴木先生に指導していただき「ドクターG」さながら、研修医や学生の力を引き出しつつ、和やかな雰囲気の中で行われました。
鈴木先生による「不明熱診療~クリニカルパールの伝授」講演は、不明熱の定義、原因、感染症、悪性腫瘍、小児の不明熱についてお話をいただきました。不明熱に限らず診療にあたるすべてにおいて、論理的思考・確固たる信念・共感的対応が必要であるとご教授いただきました。