メンティスVISTを用いた脳血管内治療講習会(平成26年度「指導医養成プログラム事業」)

開 催 日:平成27年1月26日(月)
開催場所:徳島大学総合研究棟2Fスキルスラボ8
参加人数:14名(脳外科医師7名、医学科学生5名、検査技師2名)

VISTを用い、頚動脈ステント留置術、脳動脈瘤コイル塞栓術のシミュレーションを行いました。2名1組で症例を変えて交代しながら指導しました。また、顕微鏡下に径2mm程度の人工血管を用いて10-0の糸で血管縫合の指導を行いました。モニター付き顕微鏡でデモンストレーションを行い、続いて3台の顕微鏡で一人ずつ縫合を行いました。

医学科学生にとって顕微鏡操作や血管内治療は縁遠い存在であり、体験する機会を設けることは意義があります。自らが体験することで今後のカンファレンスや手術への意欲向上、将来の進路決定の参考にもなると考えられます。

また、検査技師の参加もあり、真剣に楽しんで取り組んでもらえたと思われます。検査技師には頚動脈エコーを依頼することが多いため、ステントの実際を知ってもらい、ステントを行う医師とも議論することでチーム医療がより円滑に行えるきっかけとなったと思われます。

現在、血管内治療の技術を持った医師は徳島市に限局しています。今後、低侵襲な血管内治療のニーズは広がることが予想され、この技術を持った医師が地域にも派遣されることにより患者によりよい医療を提供できると考えられます。