第2回徳島県立海部病院 院内急変心肺蘇生トレーニングコース(平成26年度「指導医養成プログラム事業」)

開 催 日:平成27年2月1日(日)

開催場所:徳島県立海部病院

参加人数:30名(医師、看護師、救急救命士)

院内における急変時の初期対応について学びました。具体的には以下の通り

・蘇生を始める必要性の理解

・一次救命処置の実施

・AED(自動体外式除細動器)の使用法

・心停止時の4つの心電図波形の理解

・除細動の適応の理解

・電気ショックの施行方法

・状況と自分の技能に応じた気道管理法の選択

・気道確保の妥当性

・状況に応じた適切な薬剤投与

・心停止の原因検索

主に突然の心停止や急変時に出会った時に医療者としてどのように対処すべきかに主眼を置いたトレーニングコースを開催しました。実施概要は上記に示した通りですが、まず心停止はどの医療機関のどの部署においても起こりうるものであり、いったん発生すれば蘇生を開始するまで少しの猶予もなく、処置開始が必要となります。心停止時における初期対応を学んでおくことで、急変時にもあらゆる医療者がチームの一員として参加し、自分の判断で状況把握や適切な対応、蘇生処置を行うことが可能となりました。

今回は、講義室での講義はほとんど行わず、実技実習を中心としたコースであり、さらに受講生は少人数のグループに分かれて実際に即したシミュレーション実習を繰り返し、約1日かけて蘇生のために必要な技術や蘇生現場でのチーム医療を身につけました。このコースを通して、心停止から蘇生後まで一貫した標準的な蘇生処置を学ぶことができ、今後の日常診療に必ず役立つと思われます。

今回は受講生として、徳島県立海部病院の他、近隣の町立病院からも参加がありました。今後もこのような勉強会を継続的に開催し、地域の救急医療の質の向上に努めたいです。また、相乗効果として救命救急士との顔の見える関係にもつながりました。