Evidence Based Medicineのための「原著論文の批判的吟味」ワークショップ

日時:平成30年11月3日(土)13:00-16:30
場所:徳島大学蔵本キャンパス附属図書館蔵本分館
講師:南郷栄秀先生 (東京北医療センター総合診療科医長)
対象者:徳島県内の地域医療に従事する医師及び医療関係者など
主催:徳島県地域医療支援センター
共催:徳島大学附属図書館 蔵本分館・徳島大学大学院医歯薬学研究部医療教育開発センター・徳島大学病院キャリア形成支援センター

【実施概要】

東京北医療センター総合診療科医長の南郷 栄秀講師及び4名のチューターをお招きし、グループによるワークショップを開催した。

まず,患者に対する疑問を整理する「疑問の定式化」(PICO形式),続く手順である「情報収集」(ランダム化比較試験)について説明があり、それをふまえて、課題のシナリオについて以下の内容で検討を行った。

  • シナリオに登場する患者に対して、疑問等をPICO形式で整理する。
  • この患者に対してある治療が有効であるか、それについて記載された原著論文に対する批判的吟味をグループに分かれて検討する。
  • グループごとに検討結果を発表し、この患者にどの治療を行うのがよいか考える。

【成果】

参加者にとっては、Evidence Based Medicineの実践手順と、その中での原著論文の批判的吟味の方法について学習する良い機会となった。

参加者へのアンケートでも、全員が「このワークショップで必要な知識が得られた」と回答しており、また、得られた内容の多くに「論文の読み方」が挙げられていることから、このワークショップで期待した内容が学習されたことが伺える。

このワークショップ開催により、地域医療を担う学生や医師の質の向上を支援することができた。