良い職場で、良い研修を

金村亮 (徳島大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科)

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耳鼻咽喉科・頭頸部外科の金村亮と申します。高校卒業まで徳島県で過ごし、学生時代の6年間を大阪で、そして初期研修のため徳島に戻り、徳島赤十字病院での初期研修終了後に徳島大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科に入局しました。徳島大学で1年間勤務後、高知赤十字病院で1年半勤務し、耳鼻科3年目からは国内留学という形で、大阪府立成人病センター(現在の大阪国際がんセンター)で2年間レジデントとして研修させて頂きました。現在は徳島大学に帰学し、頭頸部癌を専門として診療を行わせて頂いております。

頭頸部癌との出会いは大学5年生のクリニカルクラークシップの時で、痛々しい手術痕のイメージが強く「頭頸部癌の治療にはあんまり関わりたくないな」と感じたのを覚えています。そんな私が頭頸部癌治療の勉強をするきっかけとなったのは、入局1年目の人事アンケートでした。「大阪府立成人病センターでの研修を希望しますか?」との項目があり、学生時代を過ごした大阪が研修地であったため、迷わず「希望します」に○をつけました。全国的に大学病院での頭頸部癌再建手術の件数は10~20件程と思いますが、大阪府立成人病センターでは年間100件に及ぶ再建手術が行われています。ひょんなことから頭頸部癌治療の道に進みましたが、今となっては頭頸部癌治療が自分に最適であったと実感しています。

当科では武田教授が積極的に他施設への研修や手術見学の相談に乗ってくださるため、このような機会に恵まれていると感じています。また、上級医の先生方も若手医師が他施設で得てきた知識や経験を実臨床に積極的に取り入れてくれるため、非常に働きやすい環境が整っています。今後も徳島での頭頸部癌治療に貢献し、後輩の先生への指導も行っていけるよう精進していきたいと考えています。

後輩へのメッセージ

上司、同僚、家族との関係に恵まれることが一番大事です。初期研修や入局で迷っておられる学生さんや研修医の皆さんが良い職場に出会い、素晴らしい研修ができることを期待しています。